日本は様々な労働環境の問題が多発しています。ブラックバイトやブラックパートも、その一つです。
本来なら、学業や家庭、育児等を助ける為のバイトやパートが、その人の生活を脅かすものになってしまっている職場もあるのです。
このブラックパートは、自分の生活や将来だけでなく、家族や周りの人達にも影響を及ぼしてしまう事があります。
自分や周りの大切な人達を守る為にも、ブラックパートには就職するのは避けるべきです。
とはいえ、就職して初めて職場がブラックだという事に気が付く場合もあります。
今回は、
- ブラックパートとみなされる職場の行為
- 応募前からでもある程度分かるブラックパートの特徴
- 職場がブラックだった時の対処法
を紹介します。
パートの応募を考えている人はもちろん、職場に対して不信感や危険を感じている人も、ぜひご覧下さい。
Contents
ブラックパートから身を守るには、応募時の見極めが大事。特徴を掴もう
ブラックパートの被害から身を守る為には、ブラックパートに就職しない事が一番になります。ブラックパートで行われている行為や、そこから分かる特徴、分かった時の対処法を解説していきます。
ブラックパートで行われる行為
ブラックパートとは、ブラック企業で行われているような行為をパートタイマーやアルバイトに人にまで行っている職場、企業を指しています。
ブラックパートで実際にパートとして働くと行われる行為の具体例として、
- シフト希望を無視される
- シフト外や休日の出勤を強要される
- 罰金、弁償制度がある
- 残業の強要
- 残業代が出ない、本来働いた金額よりも少ない
- セクハラ
- パワハラ
- マタハラ
があげられます。
シフトの時間や日程等、他の人との兼ね合いで完全に希望を通すのが難しい内容もあり、判断が少し難しいかと思います。そのような場合はそれぞれの項目を『強要されているかどうか』で判断して下さい。
シフト調整や休日出勤の場合でいえば、
- 事前に相談してもらえるか
- 店側に都合のいい答えを出す事が前提で話をされていないか
といった点が判断の基準になります。
ブラックパートによくある特徴
ブラックパートは上で紹介した内容だけでなく、応募前から分かる特徴があります。そのどれもが、ブラックな働き方を強要するせいで、お店に人が定着しない事から生まれています。
パートに応募する時は、以下の特徴をチェックしておきましょう。
- 常に募集をかけている
- 提示されている募集条件や労働条件が非常に緩い
- 面接時に即日採用された
- 募集要項や面接時の会話の中に、やたらと精神論が出ている
ブラックパートは、常に募集をかけていたり、応募条件に『○○不問』と書かれているのが異様に多かったりします。従業員が入ってもすぐにやめてしまう為、とにかく人を入れようとしているのです。
応募前から分かる情報だけでなく、応募の電話や面接時の会話にも要注意です。面接に行ってすぐ採用されたという事は、すぐにでも人が来てほしい位人手が足りない、人が入ってもすぐにやめている状態であるという事でもあります。
また、精神論を多用する職場だと、
- 精神論を盾に長時間労働やサービス残業を押し付けてくる
- 仕事について質問や相談をしてもちゃんと受け付けてくれない
等、劣悪な仕事環境である事が多く、ブラックパートである可能性が高いです。
ブラックパートである事が分かったら
募集要項や面接をした会社からブラックパートの可能性を感じ取ったら、そこで働く事はあきらめましょう。
即日採用してもらった場合でも
- 「少し考えさせてほしい」
- 「〇日に予定があるから、働くのはその日以降にしてほしい」
といった旨を伝え、待ってもらえるかどうか確かめて下さい。
ここで提案を渋られたり、採用の見送りをちらつかされたりした場合、そこはブラックパートである可能性が高いです。
ブラックパートでの勤務は、最終的に自分や周りを不幸にしてしまいます。ブラックパートの可能性がある所では、働かないようにしましょう。
自分の職場がブラックパートだった時の対処法を知ろう!
ブラックパートの職場では働かない事が一番ですが、どうしても避けられない場合もあります。
- ブラックパートの事を知らなかった
- お店の環境が変わって、ブラックパートになってしまった
というような状況がそれにあたります。この様な場合は、以下の対処法を実践しましょう。
まずは身近な人に相談しよう
まずは、身近な人にブラックパートの事を相談しましょう。
- 夫
- 友人
- 近くに住んでいる親戚
- 同僚
- 職場の責任者
等、状況にもよりますが、相談できる人はたくさんいます。
相談を通して、自分の仕事や職場環境におかしな事が無いかをまず確認できます。職場関係の人への相談は抵抗があるかもしれませんが、それにより、ブラックな状況を改善できる可能性もあります。
ブラックパートは肉体の負担だけでなく、精神的なストレスも大きい事が多いです。未次かな人との相談は、精神的なストレスを緩和する効果も期待できます。
場合によっては、退職や転職の提案やヒントをもらえるかもしれません。一人で考えずに、周りの人にも一緒に考えてもらいましょう。
ブラックパートは逃げるが勝ち。退職を目指そう
ブラックパートの一番簡単な解決方法は、退職する事です。特に、心身に影響が出ている場合は退職し、健康な状態に戻る事を優先して下さい。退職前には退職する旨を1か月前には伝えておきましょう。
人が足りていない職場だと、
- 退職を引き延ばされる
- 退職後も何か連絡がある
といった可能性もあります。
そうした場合は、次に紹介する方法も取ってみましょう。
どうしても解決できそうにない場合は、外部の専門家へ相談を
- 自分や周りの人だけでは解決できそうにない
- 退職や改善について相談したけど、取り合ってもらえない
- 明らかに法律違反になる行為を行っている
といった場合は、外部の専門家へ相談しましょう。
労働基準法等、働く上で気を付けなくてはならない法律を違反している場合や、退職したいのにやめさせてもらえないといった場合等、労働に関する内容は労働監督署や公共職業安定所(ハローワーク)に相談します。
労働基準監督署や公共職業安定所は、地域にそれぞれありますから、相談したい場合は最寄りの相談所を調べおきましょう。こうした施設では、労働に関する無料相談を行っている場合もあります。
労働に関する法律以外の法律に違反している職場や、職場で受けたパワハラ、セクハラ等の相談は、弁護士さんに相談するのが適切です。弁護士さんに相談する場合、相談にも費用が掛かりますので注意して下さい。
弁護士さんを探したい、相談を受け付けてもらえるか聞いてみたい場合は、
- 弁護士ドットコム
- 法テラス
といった、法律相談が出来るサイトを活用しましょう。
こうしたサイトは弁護士さんの紹介も受けられます。弁護士さんのツテが無くても、自分の問題を得意とする弁護士さんを探す事ができます。
自分達の力ではどうしようもない問題が職場で起きている場合は、専門家の力を借りて解決しましょう。
ブラックパートは自分だけでなく、自分の周りにも悪影響がある。しっかり身を守ろう
ブラックパートは働いている人の健康や権利を蔑ろにしてくる職場です。ブラックパートで働き続けていると、最終的には自分だけでなく、周りの人にも迷惑をかけてしまいます。
ブラックパートの特徴や対処法を身につけて、自分の身を守れるようになりましょう。