貯金の目安はどれくらい?目標を立てて無理のない貯金を
貯金はないと不安なものです。結婚前には結婚資金、結婚したら新居や子育てにかかるお金も必要です。さらに老後の蓄えも考えた方がよいでしょう。
しかしやみくもにお金を貯めようと思っても、貯金はなかなかできないという人も少なくないでしょう。
どれくらいの貯金が必要なのか? 貯金の目標目安について紹介します。
みんなはどれくらい貯金しているもの?一般家庭での平均貯金額
どのくらい貯金をすればよいものなのか目安を知るためにも、他の家庭の貯金額も知っておきましょう。
年代別にみる平均貯金額
貯金の額は収入にもよるものですが、年代によっても異なるものです。厚生労働省の「平成28年 国民生活基礎調査の概況」によると、29歳以下でも約100万円以上、30代以上になると400万円以上、60代になると1200万円以上の貯金があるという調査結果が出ています。
この数字はあくまでも平均値なので、すべての人がこの金額の貯金をしているとは限りません。しかし人生には大きなイベントがあり、それらには多かれ少なかれ費用がかかります。貯金はそのためにも必要なものと考えられます。
もっと詳しい貯金額について知りたい方は「世間の貯金平均、貯金額の目安に届くには?貯まる生活に必要なこと」を参考にしてみてください。
貯金ゼロの人もいる?すべての家庭で貯金をしているわけではない
20代は就職したばかりということもあり、貯金額が少ないのは仕方がないことです。しかし30代、40代になると結婚なども現実的になり、結婚後の費用などを考えると貯金は必要になってくるでしょう。
金融広報中央委員会の「家計の金融行動に関する世論調査(2018年)」では、30代独身の平均貯金額は317万円といった調査結果になっています。しかし300万円以上の貯金額がある世帯は全体の約30%。貯金が0円という世帯も約18%あるということも分かっています。
貯金額は収入によっても異なる
当然貯金額は収入によって異なるものですね。収入が多いほど、貯金額も高くなります。貯金の平均額を知ると同時に、金額は目安として自分のペースで貯金をすることも大切です。
独身の貯金額の平均や30~40代の貯金額について詳しく知りたい方は「30~40代の独身世帯の貯金事情は?参考貯金額や貯金方法をご紹介! 」を参考にしてみてください。
貯金は本当に必要?貯金の目的と必要性
貯金なんてなくてもクレジットカードでお金を借りれば何とかなる、と考える人もいるでしょう。しかしクレジットカードをはじめ借金をすれば利子がかかります。
そもそもクレジットカードで借りられるお金には限度があるもの。必要な費用が用意できるかどうかはわからないものです。
そうはいっても生活費用もあり、月々貯金に回せるお金はそう多くないという場合もあるでしょう。貯金はペースに合わせてすることも大切ですが、目的に合わせて貯金をすることも必要です。
計画性を持った貯金はメリットも多い
人生において大きなイベントや生活が変化する際には、費用がかかるものです。転勤があったり、今と違う場所に住んでみたくなったりすれば引っ越し費用が必要です。
結婚したい人ができれば、結婚式や新婚旅行、新居などにお金がかかります。子どもができれば出産費用、成長していけば学費や塾の費用もかかるでしょう。
お金が必要なときに借金をしていると、利子が膨らみ返済も大変になってしまいます。教育ローンやマイカーローンなどを利用するのも一つの方法ですが、すべてローンなどに頼るのではなく、貯金をすることで返済も楽になります。
何にお金がかかる?人生の中で貯金が役立つイベント
一般的に費用がかかると考えられるのは、結婚式や新居費用、子どもの学費、車の費用といったところでしょうか。
どのような結婚式を挙げるか、新居は購入するのかなどによって費用の金額は変わりますが、どのくらいの費用がかかるのかをおおよそ把握しておくことが必要です。
また、費用がかかるのは何歳くらいのときか、といった点も合わせて計画を立てると貯金の目標金額がわかるでしょう。
貯金のメリットや必要性についてもっと詳しく知りたい方は「貯金の目標は年間でいくらにすべき?ライフプランから計画を立てよう 」を参考にしてみてください。
結婚式はいくらかかる?独身時代に貯金したい貯金の目安
好きな人と結婚することになった、という幸せな時期、現実にはお金が必要になってきますね。そのときのためにも貯金をしておくと安心です。
結婚するとなると、結婚式や新婚旅行だけでなく、婚約指輪や結婚指輪、結納代などもかかります。新婚旅行に行けばお土産代もかかるでしょう。新生活をスタートさせるには賃貸であっても敷金・礼金、マンションなどを購入するなら頭金も必要です。
結婚するにはいくらお金があっても足りないのでは?と不安になってしまいますね。
しかしこれらにかかる費用は人それぞれ。式の形式や内容によっても異なります。またご祝儀代ももらえるし、ブライダルローンを利用するなど、お金をかけないさまざまな方法があります。
そうはいっても、できるだけ貯金をして希望通りの結婚をしたいものですね。そのためにもできる範囲で貯金をすることが必要でしょう。
結婚式にかかる費用や節約方法などについて詳しく知りたい方は「結婚前にはいくら貯金するべき?結婚にかかる費用と貯金額の目安 」をご覧ください。
老後が不安!老後のためにも貯金が必要
金融審議会 市場ワーキング・グループの報告書によると、65歳以降、30年で保有資産から約2,000万円の取り崩しが必要になるとされています。
年金だけでは生活していけないということです。
この金額は目安であって、人によっては2,000万円以上かかることもあるでしょう。年金以外の収入や家族構成などによっても、必要となる金額は異なります。
サラリーマンとして仕事ができるのは限られた年齢までです。それまでに投資をするなど、貯金を殖やしていくことが必要となるでしょう。
老後に必要な貯蓄や老後資金を増やす方法について詳しく知りたい方は「老後の生活に必要な貯蓄はいくら?老後資金の想定額と増やす方法 」を参考にしてみてください。
貯金だけでよい?幸せな老後のために必要なこと
老後を幸せに暮らしていくために必要なのはお金だけではありません。特にパートナーを失った後、一人で生活するのは寂しいものです。
孤独は精神的にダメージを与えるだけでなく、脳にも悪影響を与えます。人との交流を絶ってしまい家に引きこもった生活をするようになれば、体も衰えていくでしょう。
そうならないためにも、趣味や年齢に関係なくできる仕事などをすることも大切です。
老後を楽しく生活するための方法について詳しく知りたい方は「おひとりさまの老後を安心して過ごすため、知っておきたいこと」を参考にしてみてください。
貯金がしたくてもできない!貯金のコツと方法
貯金が大切であり必要なことだとは分かっていても、なかなかできないという人もいるでしょう。貯金は難しいことではありません。貯金をする習慣がない人でも貯金ができるコツや方法について知っておきましょう。
社会人1年目でも貯金をするコツ
社会人になって1年目は貯金の余裕がない人もいるでしょう。しかし、貯金は長いスパンでしていった方が貯まりやすいものです。社会人1年目から貯金をする習慣をつけることも大切。
社会人になると学生時代とはお金の使い道も変わってくるものです。一人暮らしを始めれば、家賃をはじめ生活費もかかります。自分の給料でまかなうためには、計画的なお金の使い方も必要ですね。
もっと詳しく知りたい方は「社会人一年目は貯金も始めよう!新卒でも無理なく貯める方法教えます」を参考にしてみてください。
共働き夫婦は貯金ができない?!無理せず貯金をするコツ
共働き夫婦の場合、二人で仕事をしている安心感があったり、家計を把握していなかったりすることで、貯金ができない傾向にあると言われています。
収入があると買いたいものを買ってしまうことも。結果ムダな出費となることもあります。ずっと二人で収入が得られるとは限りません。急に大きな出費をしなければならないときがくるかもしれません。
共働き夫婦が貯金をする方法について詳しく知りたい方は「共働き夫婦が無理せず貯金をするコツ 」を参考にしてみてください。
シングルマザーでも貯金は可能。賢く貯めるポイント
子どもの養育費をはじめ、生活費や交際費などさまざまな費用がかかるため、シングルマザーは貯金の余裕なんてない、と思う人も多いでしょう。
仕事と子育てを両立させ、貯金をするのはシングルマザーにとって簡単ではないでしょう。しかし子どもや自分の将来のためにも貯金は必要なものです。
シングルマザーの貯金方法や節約のコツについてもっと詳しく知りたい人は「シングルマザーでも貯金は可能!余裕がなくてもお金を貯めるコツ 」を参考にしてみてください。
貯金は目標を立てて無理なく自分のペースで行う
人生の中で結婚式や住居の購入、子育て資金など費用のかかるイベントはいろいろあります。老後のことも考えなければいけないでしょう。
ローンやクレジットカードに頼るだけでは生活していけなくなってしまいます。安心のためにも貯金は必要です。
貯金の大切さは分かってはいても、月々の収入の大半を貯金に充ててしまっては生活ができなくなってしまいます。やみくもに貯めるのではなく、必要な費用を計算し、目標を立ててそれに見合った貯金計画を立てることが大切です。
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