あなたは職場で、先輩や上司から必要以上にきつく当たられたり、嫌がらせを受けたりしていませんか?実はそれ、あなたへの嫉妬が原因かもしれません。
嫉妬とは、自分よりも優れている相手の一面を羨む行為です。
職場には色々な人がいるもので、嫉妬が過ぎる人は相手を陥れるための裏工作を企てます。さらに厄介なことに、その源泉が嫉妬ということは、嫌がらせをする本人すら自覚していないことが大半です。
そのため、私たちは不必要な害を被ることのないよう、日頃から嫉妬されない言動を心がけなければなりません。
ここでは、どのような言動が嫉妬の対象になるのか、職場で嫉妬されているかもしれない状況での対処法を紹介します。
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それは嫉妬してるからでしょ?と思わせる言動のあれこれ
相手に失礼なことをした覚えもないのに、周囲と自分との接し方に違いがあれば誰でも気づきます。例えば、
- 自分だけ挨拶しても無視される
- 公私の話題問わずそっけない態度をとられる
- 自分にだけ口調がきつい
といったことがあれば、嫉妬からくる嫌がらせを受けている可能性があります。
嫉妬から嫌がらせをしているなんて、恥ずかしくて誰にも言えませんよね。
嫉妬が起きるメカニズムは受け手のコンプレックス問題
嫉妬は、自分と自分よりも優位だと判断した相手とを比べた時に抱く不公平感から生じています。
嫉妬の原因は、自身が抱えているコンプレックスにあります。嫉妬につながるコンプレックスには大きく2つあります。
1.自分に自信がない
自分に自信があれば、たとえ、どんなに優秀な後輩が入ってきても自分にも後輩にも尊重したかかわりができます。
2.物理的に余裕がない
時間がない、貯金がないなど、結婚したいけど相手がいないなど、自分の置かれている物理的な状況と反する状況をもつ相手に嫉妬心を抱くようになります。
嫉妬の対象となる、それぞれが抱えるコンプレックス
嫉妬の対象には、以下のような事へのコンプレックスがあります。
- 育った環境
- 自分の力で努力しても変えられない家柄や、親のコネなど
- 経歴
- 高学歴、高収入、資格など
- 容姿
- 顔立ちや身長などの見た目
- 年齢
- 若さ、エネルギッシュ、大胆な言動、柔軟な発想
- 社内での処遇
- 給料、出世コース、人気者
- 働き方
- 子育て世代の時短など、自分にはない働き方
- 住居の状態やパートナー、家族
- 持ち家、旦那の職業、子どもありなど
無用な嫉妬を回避するために日頃から気をつけておきたいこと
嫉妬深い人に目をつけられる人がいる一方で、どんなに容姿端麗でため息をつくような経歴を持っていても、嫉妬による嫌がらせと無縁の人もいます。
ここでは、嫉妬をされないために日常で心がけたいことをまとめています。
自分の発言を相手がどう受け取るかを、考えてから話す
例えば、子供が欲しいけどなかなか授からない人の前では、自分の子供のちょっとエピソードも、気分を害するかもしれない、嫉妬されるかもしれないことは想像できます。
- ダイエットに悩んでいる後輩に太れなくて困ってると言わない
- 親の介護で自分の時間を持てない先輩に自分の習い事の話題をしない
- 昇格できなかった同僚に管理職の悩みを話さない
など、相手の状況への配慮は、嫉妬を防ぐには大切です。
自慢話に聞こえないよう、部分的な伝え方で誤解を与えない
部分的な伝え方は相手からすると自慢話や嫌味に聞こえてしまうことがありますが、背景を知ると、当然、相手の捉え方も変わります。
しかし実は、旦那さんが失業中だったと知ったら、どうでしょうか。
仕事が見つかるまでの間、せめて家のことをフォローしようとする行動だと知ったら、嫉妬どころか、逆に応援したくなるかもしれません。
プライベートを洗いざらい話すことをおすすめするわけではありませんが、部分的な伝え方で相手が勝手に解釈し、誤解を招くかもしれないことは認識しておきましょう。
むしろ、部分的な話しかできないのであれば、余計なことは言わない方が賢明かもしれません。
もしあなたが社内恋愛をしている場合も、どんなに仲が良い相手でも言わない方が無難です。「自分は選ばれなかった」という劣等感から、嫉妬に変わる可能性は十分にあります。
相手の良いところを伝えて自信をもってもらう
嫉妬深い人は、自分のコンプレックスばかりに注意が注がれ、自分の持ち味を見失っていることがあります。
- いつも細かなところに気がついている
- メールの文章が読みやすい
- 言いたいことを言えていて羨ましい
など、どんな些細なことでもOKなので、相手の良い面を伝えてみましょう。人は、自分のことを褒めてくれる相手に悪いことはできません。
相手の前で誰かのこと(特に女性)を必要以上に褒めすぎない
嫉妬深い人の中には、誰かが褒められているのを聞くと、逆説的に自分が批判していると解釈する人も。また、褒められている相手を目の敵にすることもあり得ます。
嫉妬による言動は、相手の未熟さゆえのもの。気にしないのが一番
嫉妬されているかも?と思っても、委縮することなく自然体で過ごすのが一番です。
相手の中で嫉妬心が渦巻いているときは、相手の心境の変化を待つしかありません。そのうち、普段通りの接し方に戻ることも十分あります。
嫉妬しているような人とはなるべく距離を置きたいところですが、自分に自信がない裏返しでもあります。誰でにも持ち味があるので、そこに焦点を当ててもらえるようにかかわりましょう。
コミュニケーションの中で、気分を害することもあるかもしれませんが、自分には、嫉妬される要素があるのだと前向きに捉えてみてはいかがでしょうか。