滑舌の悪い、と悩んでいる人は多いのではないでしょうか。滑舌が悪いと、普段の何気ないおしゃべりはもちろん、仕事でもあまり良くない影響が出てしまいます。改善したいと考えている人はたくさんいるのです。
滑舌を良くするには、自分の滑舌の悪さがどうして起こっているのかを知っておく必要があります。滑舌が悪くなる原因は複数あり、その原因に合わせた改善方法を取らなくてはならないのです。
滑舌が悪くなる原因と、それを改善するトレーニングやテクニックを紹介します。滑舌の悪さに悩んでいる人はもちろん、今以上に滑舌を良くしたい、より分かりやすい話し方ができるようになりたいと思っている方は、ぜひご覧下さい。
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滑舌が悪くなるのは、3つの原因が関係している。自分はどれか、探してみよう
滑舌が悪くなる原因は、3つあります。原因が単独で発生している場合もあれば、複数の原因が絡み合って起きている場合もあります。まずは心当たりのある原因が無いか、探す所から始めてみましょう。
話し方
滑舌が悪くなる原因の中でも、当てはまる人が多い原因が、話し方です。
- 声の抑揚が付きにくい
- 早口で聞き取りづらい
等、聞き取りにくい話し方をしている場合です。
この様な特徴があると、話を聞いている人は
- 聞き取りづらい
- 何を言っているか分からない
と感じます。
これにより、滑舌が悪いという印象を持たれてしまうのです。
体の使い方
話し方だけでなく、体の使い方も滑舌を悪くしてしまう要因になりがちです。
- 顔の筋肉があまり動いていない
- 呼吸が浅い
- 姿勢が正しい状態になっていない
といった、一見すると声とあまり関係がない部分が影響して、聞き取りづらい声や話し方いなっている場合があるのです。
声は顔や喉等の筋肉を使って生み出されています。この筋肉が弱っていたり、動きにくい状態だったりすると、当然声も聞き取りづらい状態になります。
- 話し方で思い当たる所がない
- 猫背や筋力不足等に思い当たりがある
場合は、この原因によって滑舌が悪くなっている可能性が高いです。
心理的な問題がある
上2つの要因と組み合わせて起こる事が多いのが、心理的な問題です。
- 不安が強い
- 緊張しやすい
- 人と接するのが苦手
- 過去に声やしゃべり方で嫌な思いをした事がある
といった、心理的な要因のせいで、滑舌が悪くなっている場合があるのです。
不安や緊張があると、体が上手く動かない事があります。苦手な事に挑戦する場合も、体がすくんでしまう事がありますね。
これは、声に関連する筋肉や器官でも同じです。嫌な気持ちや、苦手な気持ちがあるせいで、正常に動かない為に、滑舌に影響を与えてしまう、という訳です。
心理的な要因に原因がある人は、まずは人と会話する事から慣れていく必要があります。その為には、聞き取ってもらいやすいしゃべり方や、話しやすくなる心理テクニックを覚えておくのが有効です。
原因に合わせて特訓しよう!滑舌を良くする方法5選
滑舌が悪くなる原因は複数あります。これを改善するには、滑舌を良くするトレーニングやテクニックを覚えるのが有効です。改善方法と一緒に、どの原因に効果があるかも解説しますので、自分の原因に合った方法を選んで下さい。
姿勢と腹式呼吸
滑舌を良くするには、発音しやすい姿勢と呼吸を覚えてくと、ある程度改善できる場合があります。話し方よりも肉体的な原因に心当たりがある人は、姿勢や呼吸に気を付ける所から始めてみましょう。
会話をする時は、発音しやすい姿勢を作ると聞き取りやすい声で自然と話せるようになります。
まずは以下の姿勢に挑戦し、少しずつでいいのでこの姿勢を維持できるようになりましょう。
- 前を真っ直ぐ向き、顎を引く
- 胸を張り、背筋を真っ直ぐにする
この姿勢を作る事ができると、舌や顔の筋肉が動きやすい状態になります。
姿勢を維持するのは、慣れていないと意外と大変です。姿勢に心当たりがある人は、まずはこの姿勢に慣れる所から始めてみましょう。
次に、呼吸です。
呼吸が浅いと、声を出すのに必要な空気も少なくなります。結果として、小さい声でボソボソと話すような状態になり、滑舌が悪くなるのです。
これを改善するには、腹式呼吸が有効です。
腹式呼吸はお腹を動かす事で通常の呼吸よりも深く、大量の空気を体内に送り込む事ができます。これにより、通常よりも良く通る声が出せるようになるのです。
腹式呼吸のトレーニングは以下の通りです。
- 真っ直ぐ前を向いて立ち、お腹に手を当てる
- その状態でゆっくり息を吸いながら、お腹を膨らませる
- 限界までお腹を膨らませたら、ゆっくり息を吐きながらお腹をへこませていく
- 限界までへこませたらその状態を1秒キープし、息を吸う所からやり直す
これを最初は3分間繰り返し、慣れてきたら徐々に時間を伸ばしていって下さい。
慣れてくると、お腹に手を当てなくてもお腹の動きが分かるようになります。それ位になれば、自然と腹式呼吸ができるようになっています。普段から腹式呼吸をして、良く通る声が出せる状態を作りましょう。
口の動きに注目する
滑舌が悪い人に多い特徴に『口があまり動いていない』というものがあります。この特徴は、話し方や体の使い方が原因で滑舌が悪くなっている人に多い特徴でもあります。
発音は口や舌を動かして作り出すものです。
- 口を動かす顔の筋肉
- 舌を動かす下の筋肉
- 声を出す為の喉の筋肉
が弱まっていると、聞き取りにくい発音になってしまうのです。
普段会話をする時は、口や舌の動きに注目しながらしゃべってみましょう。会話中に滑舌が悪くなるポイントがあれば、その時の口や舌の動きにも注目してみて下さい。意外と、口や舌が動いていない事が分かります。
最初は自分の口や舌が動いていないポイントを理解するだけで十分です。慣れてきたり、ある程度動いていないポイントが分かったりしたら、その時に口や舌を動かすよう意識してみましょう。
特別なトレーニングをする訳ではありませんが、日常会話を使って顔や舌を鍛えれば、自然と話しやすい動きを身に付けられるようになります。
単語の発音と、テンポに集中する
しゃべっていると早口になってしまう人は、
- 単語の発音
- しゃべる時のテンポ
が早すぎる為に、滑舌が悪くなっている事があります。話し方が原因で滑舌が悪くなっている状態です。
この場合は、会話の発音やテンポを意識するようになると、改善できる場合があります。
具体的には、
- 単語一つ一つを丁寧に発音する
- 句読点や接続詞を入れるタイミングで、1拍、又は半拍間を入れる
といった会話方法です。
例を挙げると、
この例文の『』部分ははっきりと発音し、空白の部分で少し間を入れるといった話し方をする、という事です。
単語をはっきり発音し、ある程度会話の中に間を入れるだけでも、かなり聞き取りやすくなります。
最初はなれない為、不自然になってしまったり、上手くできなかったりする事もありますが、慣れていけば自然とこのテンポで話せるようになります。
イメージをしながら話す
話し方や心理的な部分に原因がある人に有効なのが、会話内容をイメージしながら話す事です。
- 自分が伝えたい内容
- 会話の内容
を、文章で具体的にイメージしながらしゃべってみましょう。
これにより、言い間違いを減らす事ができます。イメージに集中する事で、会話に対するマイナスの感情から離れる効果も期待できます。
この方法は頭の中で行うので、他の方法に抵抗がある場合でも、比較的気楽に始められる方法です。どれから始めたらいいか分からない、という人は、この方法から手を付けてみましょう。
少し高めの声で話す
声は少し高い声の方が聞き取りやすいといわれています。会話する時は、少し高めの声を出すよう意識してみましょう。
声のトーンが高くなると、声に明るい印象を与える事ができます。声が聞き取りやすい状態になると、会話する相手も話を聞く姿勢になってくれる事が多いです。これにより、会話に対する心理的な負担を軽減する効果も期待できます。
話し方や心理的な理由で滑舌が悪いのではないか、と思っている人は、少し高めの声で会話してみましょう。
滑舌はちょっとした工夫でよくなる。原因を知り、それに合った対処をしよう
滑舌はちょっとした工夫で良くする事ができます。まずは自分の滑舌がどうして悪いのか、その原因を探る所から始めてみましょう。