せっかくたくさんの人に祝福されて結婚したのに、離婚をするとなるとなかなか言い出しづらいと思います。
そもそも、離婚をすることを会社に報告する必要があるのか、どうやって報告をするといいのか、たいていは初めてのことなので迷ってしまうでしょう。
ただ、女性の場合は名前が変わることが多く、黙っていてもいずれは分かること。
それならさっさと自分から伝えてしまいましょう。
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離婚の報告をしたくない。会社に報告をしなくてはいけないか
周りがどんな反応をするかを考えると、どうにも言い出しにくい。出来れば言いたくない。そんな風に思う人も多いでしょう。
しかし、名前が変わったり扶養関係に変化がある場合は報告せざるを得ません。社会人としては、知らんぷりで済ませることはちょっと難しいのです。
- 旧姓に戻す
- 子供の親権を自分が持つ
- 夫が自分の被扶養者だった
このような場合は税金や社会保険の手続きが必要になってくるので、報告しなければいけません。
黙っていても書類を提出すればばれることですから、それなら自分からきちんと報告した方がいいでしょう。
身分関係に変化がなければばれないか
婚姻時の姓を使用し、子供もいない。扶養関係にも変化がないから報告しなくても大丈夫では?と思うかもしれません。
ただ、姓は変えなくても配偶者は実際いなくなったわけですから、年末調整の書類で「配偶者なし」に○をすることになります。
全くばれずに済ませるというのは難しいでしょう。
婚姻時の姓を使用したい人は
結婚した時に配偶者の姓に変えた人は、離婚をすれば原則として旧姓に戻ります。
しかし、また色々と名義変更をするのは面倒だし、もうこのままの名前でいいやと思うこともあると思います。
その際は離婚から3ヶ月以内に「離婚の際に称していた氏を称する届」を提出しなくてはいけません。
この届けに関しては2つ注意点があります。
- 離婚から3ヶ月を過ぎると家庭裁判所の許可が必要になる
- 一度届出を出すと旧姓に戻す時にも家庭裁判所の許可が必要になる
いずれにしても手続きがめんどうになるので、今後もそのままの氏を使い続けるかどうか、3ヶ月しっかり考えてくださいね。
離婚の報告のタイミングと報告する相手
なかなか気が重い話ではありますが、それは聞く方も同じこと。面倒なことはささっと済ませてしまいましょう。
報告は離婚が確定してからでいい
離婚はデリケートな問題ですから、結婚する時にように前もって話をする必要はありません。
確定してから、もしくは離婚届を提出してからでも大丈夫です。
むしろ、届出をしてないと身分関係の書類なども出せないので、離婚届を提出したらすぐに報告をすればいいでしょう。
上司が仲人だった場合
上司に仲人をお願いしていた場合などは、離婚届を提出していなくてもある程度確定したところで話しておいた方がいいかもしれません。
仲人をお願いするほどの付き合いなら、「どうして困っている時に相談してくれなかったのか」と思われることもあるからです。
ですから、このように話が進んでいまして、とお詫びも兼ねて報告しておきましょう。
直属の上司と総務部などに関係部署に
旧姓に戻す場合は保険証の氏名なども変わりますから、届出が必要になってきますね。
その場合は黙っていても書類を出せばばれることですから、きちんと報告をした方がいいです。
直属の上司と、氏名変更の手続きなど関係する部署の担当者には自分から話しましょう。
同僚にも報告した方がベター
子供がいる場合は、家族の状況が変わることで周りにも迷惑をかけることが増えるかもしれません。
今までは子供が熱を出しても夫と交代で休むことが出来たけれど、一人になったからそうはいかないとか。
それならば正直に話しておいた方が、周りもサポートしやすいです。
また、子どもがいない、名前が変わらないという場合は報告のタイミングが難しいですが、進んで報告するというよりも何かの折りにさらっと話した方がいいでしょう。
例えば話の流れで「そういえば旦那さんはどうなの?」なんて話になった時に、「あ、まだ話してなかったけど今は一人なんだ。ところで〜」というようにさくっと話して話題を変えてしまえばいいです。
取引先など外部の人にはあえて言わなくてもいい
旧姓に戻してしまえば仕事関係の人にもいずれはばれますが、名前が変わったことをいちいち説明するのは面倒ですし、それほど深い付き合いではない人に詮索されるのもイヤですよね。
職場ではそのまま結婚していた時の名前を使い続ける人も多いので、手続き上は旧姓に戻しても表面上はそのままの名前を使い続けてもいいでしょう。
外部とのやり取りが多い人は婚姻時の名前で通すという方が面倒がないかもしれないですね。
離婚の報告をする時に気をつけたいこと
おめでたい話でもないので、報告したからといって話が盛り上がるものでもありません。最低限のことだけ話せば十分です。
理由を話す必要はない
離婚の報告をする時は細かく理由まで話す必要はありません。離婚という言葉を使いたくないなら「名前が元に戻ります」と濁しても話は通じると思います。
もし理由を聞かれたら、「価値観の相違」など当たり障りのないことを答えておけばいいことです。
相手を悪く言わない
実際、相手に非があって離婚をした場合でも、相手のことをあれこれ悪く言うのはやめておきましょう。
離婚はあくまでもプライベートなことなので、それを言いふらすのはよくありません。
離婚したというだけでも痛手を負っているのに、それ以上自分に不利になることをしてはいけません。
面倒なことだからこそさくっとスムーズに済ませてしまおう
離婚はものすごくエネルギーが必要なことで、結婚するより何倍も大変なことです。人によっては、心身共に疲れきってしまうかもしれません。
だからこそ、事務的にさっさと済ませてしまいましょう。
今は昔と違って離婚することがそれほど珍しくはない時代です。結婚する時にはあんなにお祝いしてもらったのにと引け目を感じることもあるかもしれませんが、仕方のないことです。
ここが新たなスタートですから、1日も早くいつもの日常に戻れるようにさくっと報告して面倒なことはさっさと済ませましょう。