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貯金の目標は年間でいくらにすべき?ライフプランから計画を立てよう

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貯金をするにあたって目標金額も期限も特に決めず、ただがむしゃらに貯金を続けている人は貯金の仕方を見直す必要があるかもしれません。
そもそも、貯金ができているという時点で十分素晴らしいことなのですが、漠然と貯金をしている状態は安全とは言い難いものがあるからです。
貯金を使うときというのは、たいてい数百万から数千万円の出費が発生します。私たちは、必要なときに必要な金額を払えるようでなければいけません。
そこで、この記事では安心して貯金を続けられるよう、貯金の目標金額や達成時期の計画を立てる方法を説明します。
ライフプランを元にわかりやすくシミュレーションするものなので、この機会に先の人生を具体化して考えてみませんか?

貯金の目標を持つことはなぜ必要?貯金に計画性を持つメリットとは

人生のさまざまな局面に備えて貯金をするなら、1年や2年では達成できません。大きな金額を貯めるのには、長い時間が必要です。
思い通りに貯金を進めていきたいのであれば、計画的に行いましょう。

貯金に必要なのは「目的」と「計画」

貯金をするときに必要なことは、主に2つです。

  • 目的をはっきりさせる
  • 計画を立てる(貯める期間・金額を決める)

貯金は目的がなくてもできますが、人生の中では普段の収入をはるかに超えるような、多額のお金が必要になる場面が何度かあります。
もしそのようなときにお金がないとか、足りないということがあっては大変なので、あらかじめ予測を立てて貯金をしていくことが大切なのです。

ライフイベントはお金がかかる

例えば進学や結婚、住宅購入など、人生にはたくさんのライフイベントがあります。
これらは「節目」という言葉で表現されることもありますが、生活や環境が変わり、誰にとっても大きな出来事となります。
そしてこのライフイベントこそ、人生の中でお金がかかるというポイントです。参考までに、主なライフイベントとそれにかかる金額の例をご覧ください。

  • 結婚資金…約500万円(結納・結婚式・新婚旅行など)
  • 子供の教育資金…約1000万円/1人(幼稚園〜高校は公立、大学は私立の場合)
  • 住宅購入資金…約3500万円
  • 老後資金…約25万円/月(無職の高齢夫婦世帯の場合)

ライフイベントがやってくる順番や夫婦の年齢を考えると、少なくとも2つ以上の資金を同時に貯めなければならない家庭がほとんどでしょう。
また、この他に家族で旅行に行ったり、車を所有していれば買い替えたりという費用も必要になります。

これらのことから貯金すること自体の必要性はもちろん、そして計画性を持つことがいかに重要かがわかります。

ライフプランシュミレーションに挑戦!今後貯金する見通しを立てよう

これからやってくる数々のライフイベントに備えて貯金をしていくためには、具体的な計画を立てることが必要です。
続いてはライフプランをもとに、今後の見通しを立てる方法を紹介します。ぜひ、ご自身で実際に作ってみてください。

ライフイベント表を作ってみよう

はじめのほうで「貯金に必要なのは目標と計画」であるとお伝えしましたが、それはライフイベント表を作るとわかりやすくなります。
ライフイベント表は想定されるこの先の出来事と、それに必要なお金を家族全員分、時系列に並べて一覧表にしたものです。
項目が多く、数字もたくさん使うのでパソコンでエクセルを使用する方法や、ウェブ上の作成サイトなどの活用が推奨されていますが、まずは手書きで本当に必要な部分だけを書き出してもかまいません。
年表を作る要領で、次の項目を書いていきましょう。

  • 夫婦が定年を迎えるまで、もしくは子供全員が社会人になるまでの年と、家族一人一人の年齢
  • 想定される出来事
  • 必要な金額

<例・夫婦と子供2人の世帯の場合>

第1子 第2子 ライフイベント 金額
2021年 32歳 30歳 3歳 0歳 第2子出産 50万円
2022年 33歳 31歳 4歳 1歳
2023年 34歳 32歳 5歳 2歳
2024年 35歳 33歳 6歳 3歳
2025年 36歳 34歳 7歳 4歳 マンション購入 500万円(頭金)
2026年 37歳 35歳 8歳 5歳
2027年 38歳 36歳 9歳 6歳
2028年 39歳 37歳 10歳 7歳 車の買い替え 250万円
2029年 40歳 38歳 11歳 8歳
2030年 41歳 39歳 12歳 9歳
2031年 42歳 40歳 13歳 10歳 第1子私立中学進学 100万円
具体的な時期が決まっていないものであっても、「だいたい何年ごろ」と仮定して書いていきましょう。

ライフプランがわかれば貯金目標が見えてくる!

大まかにでもライフイベント表を作ると、数十年分のお金の出入りをシミュレーションできるので一気にさまざまなことがわかってきます。
現時点と目標の年月・金額との差や、貯金の割合は今より上げるべきかどうかといったことから、優先して貯めるべき項目までもが見えてくるので、この先の貯金の計画が立てやすくなります。
例えば住宅購入などは時期を延ばすこともできますが、子供の進学時期を本人以外の都合で変えることは基本的にできません。
どの項目を優先して貯めるべきか、また目標金額が必要な時期までに達成できそうかなどといったことがある程度想定できるので、事前の対策が可能になります。

貯金目標の達成に向けて…ライフステージに合わせた貯金をしよう!

ライフプランのシミュレーションをすると、見えてくるものがまだあります。それは貯金が順調に進みそうなそうな時期と、そうでない時期です。

例えばライフステージの変化により、これまで守ってきた毎月の貯金額をやむを得ず減らさなければいけないときが来るかもしれないのです。
貯金のペースが崩れることがあっても、その都度対応していくことが必要です。

「人生の貯めどき」を逃さない!

結婚して世帯を持ち、子供が生まれて進学・独立するまでの間には貯金がしやすい時期、いわゆる「貯めどき」とそうでない時期があります。
貯金がしやすい時期というのは、次の3つです。

  1. 新婚の時期
  2. 子供が3歳〜小学校に入学するまでの時期
  3. 子供が独立した時期

1.は子供が生まれる前のことを指しますが、この時期は夫婦2人だけにしかお金がかからないので貯金も自由にできます。
夫婦2人暮らしの間に、なるべくペースを上げて貯金しておきたいものです。
2.は、3歳以降に保育料が安くなることで家計の負担が減ることや、共働きになって収入を増やしやすいことが挙げられます。
遅くとも子供が小学校に入学するまでに、大学進学費用を貯め始めましょう。

※2020年1月現在、幼保無償化により多くの子育て世帯が保育料の全額もしくは一部が無償となっており、家計への負担は更に少なくなっています。

3.は子供の教育費の負担がなくなるので、最後の貯めどきになります。老後資金や住宅のリフォーム資金を確保し、安心して定年を迎えられるのが理想です。
この3つの時期以外に貯金のペースを上げようとすると、例えば子供の習い事や住宅ローンがかさむなどして、思うようにいかない可能性が高くなります。
1や2の時期がすでに過ぎてしまった家庭もあるかもしれませんが、これからやってくる貯めどきは逃さないようにしましょう。

貯金がしづらい時期の乗り切り方

逆に支出が多くなり貯金がしづらい時期というのは、特に子供が大学や専門学校に進学する時期です。
子供の進学費用については親が全額用意するだけでなく、奨学金を借りたり、または授業料免除の制度がある学校を選んだりという方法もあります。

そのような方法を検討する際は、進学する本人の希望を汲みながら親子でよく話し合いましょう。

また、人によってはこれ以外に親の介護で資金の援助が必要になることもあります。

自身に兄弟がいる場合は負担が自分だけに偏らないよう協力を頼んだり、さまざまなサービスを安く利用できる制度を調べたりして、負担を軽減しましょう。

貯金目標は計画性と柔軟な対応をもって達成し、ライフプランの実現を

結婚や住宅購入、子供の進学などといったライフイベントは多額のお金がかかり、私たちはそれに備えて長年にわたる貯金が必要となります。
貯金の進み具合に不安を抱えている人は、ぜひライフイベント表を作ってみてください。大まかにでも見通しが立ち、やるべきことがわかると安心できます。
また、ライフイベントに加えてライフステージという、そのときの家族の状態を把握することも大切です。
今は貯金がしやすい時期なのかどうか、そして貯金がしづらい時期があとどのくらいで訪れるのかを前もって知っておくと、より効率的に貯金ができます。
ライフステージの変化に柔軟に対応し、計画性を持って貯金をすることで、思い描いたライフプランを実現させてください。

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