節約をする上では収支をしっかりと把握するために家計簿を取り入れるのが大切です。
ですが、付け方がわからない、家計簿を付けたことがないと思っている方も多いのではないでしょうか。
節約のためには支出をしっかりと把握しておくことが非常に重要です。
お金の使い道や流れが分かることでどこを減らすべきか、などの判断材料にもなりますから、家計簿はぜひ取り入れたい方法です。
そこで、今回は家計簿の付け方について詳しくご紹介します。
家計簿を初めて付けるという方、または今まで付けていたけれど、改めて付け方を知りたいという方はぜひ参考にしてみてください。
Contents
手書き・エクセル・アプリのどれにする?続けやすい家計簿の付け方
家計簿と一言に言ってもその種類は様々です。手書きからエクセル、アプリまであるので、それぞれの書き方を知って自分に合うものを見つけてみてくださいね。
手書き家計簿の付け方
まずは基本となる手書き家計簿の付け方から見ていきましょう。
市販されている家計簿を用いても良いですし、大学ノートなどで自分の好きなように家計簿を作ることも出来ます。
- 買い物の際、レシートを必ずもらうようにします。この時、クリアファイル等に日付順に重ねて保存しておくと良いでしょう。
- その月の収入をノートに記入します。
- 固定費を算出します。(以下の項目分けを参考にしてください)
- 収入-固定費-貯金分を計算し、出た答えをやりくり費とします。
- このやりくり費の中で、毎日出費を計算していきます。
手書き家計簿はデザインを好きなものを選べますし、シールや好きなシャーペン・鉛筆で書くことが出来ます。
手間はかかりますが、その分、支出を実感しやすい方法でもあります。
項目分けの例は以下のようになります。もちろん、このようにやらなくても自分がやりやすい分け方で大丈夫です。
- 給与、ボーナス、その他
固定費
- ガス代、電気代、水道代、通信費、携帯電話代、住居費、保険費、税金、教育費、貯金、積み立て
変動費
- 食費…食事に関すること。お菓子やジュースといったものも含みます。
- 日用雑貨費…ティッシュやトイレットペーパー、洗剤などの消耗品やキッチン用具、筆記用具など。大型スーパーなどで食料品と日用雑貨をまとめて買うことが多い場合は「食費・日用雑貨費」と一つにまとめても構いません。
- 被服費…服や靴、装飾品などのファッションに関するもの。
- 娯楽費…美容院代、化粧品代、旅行、友達と遊ぶ、外食、カフェなどの娯楽に使ったお金。また、計算が合わない場合の差額もこちらに記入します。
- 交通費…定期代や電車賃、バス賃等の交通費、また、ガソリン代など。
- 医療費…治療費や処方箋代、市販薬。
- 交際費…飲み会など人付き合いで必要なお金。冠婚葬祭の際の出費も含みます。
エクセル家計簿の付け方
パソコン・スマートフォンの扱いに慣れている方やエクセルの知識がある方はエクセル家計簿を作ってみても良いかもしれませんね。
以下がエクセル家計簿の付け方となります。
- エクセルを新規作成します。
- 横列を項目、縦列を日付、合計にし、枠線を引きます。
- 月の収入、固定費をSUMでそれぞれ作ります。
- 月の収入セル-固定費セルの計算式を入力し、出た合計をやりくり費とします。
- 項目ごとの合計、すべての合算をSUMでそれぞれ作ります。
- 残高が分かるよう(やりくり費セル-合算セル)の計算式を入力します。
エクセル家計簿は手書きと違ってごちゃごちゃしにくいため見やすく、また計算も簡単というメリットを持っています。
また、ノート代やアプリ代といったお金がかからず、経済的という点も魅力ですね。
家計簿アプリの付け方
手書きやエクセルの他に家計簿アプリを利用するという方法もあります。
アプリの場合もエクセル同様、計算をする手間が省けるため、手書きよりも簡単に付けられますよ。
以下が家計簿アプリを利用する際の大まかな流れとなります。ただ、アプリによってやり方は異なりますので注意してください。
- アプリをダウンロードし、アカウント登録、ログインをします。
- プロフィールの登録、いくつかの質問に答えます。
- 利用頻度の高い銀行やクレジットカードを選択し、連動させます。
- 費用の項目を設定します。この時、手書き家計簿同様、あまり項目を多くしすぎない方が良いでしょう。
- 連動していない金融機関を使用したり、現金で支払いを行なった際はレシートを撮影したり、アプリに金額を入力します。
- 手書きと違い、今までの収支は自動で計算されるので、時間のある時に振り返ります。
家計簿アプリは最初の登録こそ面倒かもしれませんが、それさえ乗り越えれば数字を入力したり、レシートを撮影するだけで自動で振り分けやグラフ化等を行なってくれるので大変便利ですよ。
手書きやエクセルが苦手な方や時間があまり取れない方にも長く続けられるでしょう。
家計簿アプリにも様々な種類のものがありますので、自分の使いやすいものをぜひ見つけてみてくださいね。
おすすめの家計簿アプリを知りたい方は以下の記事を参考にしてください。(記事番号3にリンク)
長く続けるためには許容が必要。家計簿を付ける際、気を付けたいポイント
収支を知るために付ける家計簿ですが、ただ付ければ良いというわけではありません。
長く続けるためにもいくつか気を付けて欲しいことがありますので、ご紹介しますね。
目標を決める
節約や貯金のために家計簿を付けるのはもちろんですが、それだと目標が明確ではないため、途中で挫折してしまう可能性があります。
そのため、どうして節約や貯金をしたいのか、はっきりと目標を決めておきましょう。
例えば
- 旅行費用を貯める
- 家を買う
- 欲しかったブランド物のバッグを買う
などですね。そうすることでより家計簿が続けやすくなりますし、達成した時の喜びはひとしおですよ。
自分に合った方法でつける
家計簿をつける際は自分に合った方法で付けるようにしましょう。
自分に合っていない方法だと家計簿をつけるのが苦痛になってしまいますし、何より長く続かなくなってしまう恐れがあるためです。
- 電子機器が苦手、書くのが好きな方…手書きの家計簿
- エクセルが使いこなせる、パソコンを開く習慣がある方…エクセル家計簿
- スマホを頻繁に使う、忙しい方…家計簿アプリ
などというように自分に合った方法で付けるようにして下さい。
最初は上手くいかなくても気にしない
慣れるまでは家計簿を間違えてしまっても気にしないようにしましょう。
最初から上手くできる人なんていません。むしろ失敗してやろうという気持ちでいれば良いのです。
その方がどこで間違えたかしっかりと覚えているため、家計簿をつけるのが段々と上手になっていきますよ。
鉛筆やシャーペンで書く
手書きの家計簿を付ける際は鉛筆やシャーペンを用いるようにしましょう。
ボールペンを使うと間違った時に修正するのが面倒ですし、直した後も汚くなってしまいます。
汚くなった家計簿を見ても続けたいとは思わないですよね。今後のモチベーションに繋げるためにもなるべく鉛筆やシャーペンを使った方が良いのです。
細かくなりすぎない
1円単位で細かく家計簿を付けているとどうしても計算が合わないことが出てきます。
そうすると計算を合わせようとどこで間違えたのか必死に探す人も多いですが、それでは面倒ですし、時間もかかってしまいます。
それではストレスが溜まりますし、疲れて次第に家計簿を付けるのが嫌になってしまうこともあるため、少し探してもわからなければ「多少計算が合わなくても仕方ない!」と割り切ってしまいましょう。
家計を付ける目的は現状の支出把握と改善ですので、そこまで差額にこだわる必要はありません。
もし差額があっても娯楽費に入れるなどしてあんまり気にしないようにしましょう。
項目は多くしない
家計簿を付ける際、少しでも詳しく把握できるようにと項目を多くしようとする人もいますよね。
ですが、項目を多くしすぎると出費がどの項目に当たるのか振り分けるだけでも大変な作業になってしまうため、いずれ管理が面倒になってしまうことにもなりかねません。
結果として余ったお金を他の費用に回すということが出来なくなってしまうので、そういった意味でも項目は多くしすぎない方が良いでしょう。
1ヶ月ごとに見直す
家計簿はただ付けるだけでは節約にはなりません。くれぐれも節約や貯金のツールですので家計簿を付けることが目的にならないようにしましょう。
家計簿を付ける上で大事なのは支出の無駄を見つけること。そのためには1ヶ月ごとに家計簿を見直すことが大切です。
- 収支がプラスかマイナスか
- いつ、何に、いくら使っているか
- 節約できる項目は何か、またどれくらいの金額が削れそうか
などじっくり見直してみましょう。しっかり見直せたら自分を褒めてあげると家計簿を付けるのが苦痛にならずに済みます。
毎日やる必要はなし!大変なら1週間に1度でOK
家計簿のために毎日数十分時間を割かなければならないのは面倒ですし、大変ですよね。
ですが、無理をして毎日付けなくても大丈夫です。面倒に感じる人はレシートだけ貰っておき、数日、または週に1度まとめてつければ問題ありません。
もし、レシートをもらい忘れた場合はざっくりとした金額で構わないので、記入しておきましょう。
「毎日家計簿を付けなきゃ」などと自分を追い詰めないようにして下さいね。
家計簿に正解はない!自分が楽しく、やりやすい方法で付けよう
いかがでしたでしょうか。今回は家計簿の付け方について見てきましたが、家計簿には正解というものはありません。
家庭によってライフスタイルやお金の使い道が違いますので当然、書き方もその家庭によって異なります。
今回ご紹介したのはあくまで一例ですから、自分のやりやすい方法を付け加えたり、探してみるなどしてみてください。
ルールに捉われるがあまり、家計簿を付けることが苦痛になってしまわないように楽しく行うことが大切です。
また、上記にもありますが、家計簿はあくまでも現状把握と改善が目的。付けることが目的ではありませんから気楽に行っていきましょう。